福岡で台湾に恋をした!台湾式朝食屋|賴家台灣料理

皆さん、初めまして。

台湾出身のスタッフ、エミリーです。

福岡に来てもう三年が経ちまして、台湾のごはんを食べたくなることがよくあります。交通機関が発達していますが、いつでも台湾に帰るわけにはいきません。また、私のように料理が苦手だと、本場の味を再現することはとても難しいです。ということで、今日は福岡市の六本松で、本格的な台湾の朝食を味わうことができるお店「賴家台湾料理」を紹介します。

「賴家台湾料理」は裏・六本松プロジェクトビルの2階にあります。店内はテラス席を含めわずか16席しかありません。階段を上がると、まず小さなテラスに引き込まれます。太陽が差し込み、のんびりと座って暖かい感じです。日本人夫婦が経営しており、店主である奥さんは台湾と日本のハーフです。店名の「賴」は店主の父親の苗字にちなんでおり、すべての料理は台湾人の父親や台湾の親戚からの味を受け継いでいます。

「賴家」は週に4日しか営業しておらず、開店時間は朝9時から午後3時まで。朝食以外にも、ランチタイムには月替わりのランチセットや豆花を楽しむことができます。メニューが豊富で、どれを選ぶか迷ってしまいます。

早速、朝食をオーダーしました。最初に出てきたのは同僚が選んだ、台湾朝食の定番、甘くない小麦粉の生地と卵を重ねて焼いたクレープのような「蛋餅」(ダンビン)です。お店によってもちもち食感もありますが、「賴家」のは外側がカリカリの「酥皮蛋餅」(スゥピーダンビン)。具材は4種類があり、今回はチーズとツナとコーンを包んだ「鮪魚起司玉米蛋餅」(ウェイユーチーシーユーミーダンビン)。生地の表面はサクサクで、ツナの旨味とチーズのコク、そしてコーンの甘さが調和したなんとも言えない美味しさ。見た目よりもボリュームがあって食べ応えがあるのもうれしい!これに、塩味と甘みが絶妙の「醤油膏=とろみ醤油」(ジャンヨウガオ)が添えてあります。台湾では定番のソースですが、日本ではなかなか味わえない味です。

一方、私は「豆漿=豆乳」(ドウジャン)と「飯糰=台湾式おにぎり」(ファントゥアン)を選びました。熱々のおにぎりと温かい豆乳で、だんだん冷えてきた天気の中、特に温かさを感じました。基本のおにぎりには「油條=中華揚げパン」(ヨウティアオ)、玉子焼き、「魚鬆=でんぶ」(ユーソン)、「菜脯=干し大根」(ツァイポー)が入っていて一口食べると、まるで台湾に戻ったような感覚になりました。油條はカリカリで油っこくなく、もち米の弾力があり、日本のおにぎりとは違った台湾ならではの味です。台湾の豆乳は、日本の豆乳特有の豆の風味が少なく、味が薄めでより細かな口当たり。まさに台湾の自宅近くの朝食店で飲んでいた味です!ひと口飲んで「これが台湾の豆乳の味!」とうれしくなりました。

台湾では、普通のもち米と黒もち米2種類から選べます(ハーフハーフもできます)。飯糰専門店や朝ごはん屋や屋台がこのおにぎりを販売しています(お店によってないところもあります)。

店内には台湾の飲食文化や朝食文化に関する多くの本が置かれており、料理を待っている間に自由に手に取って読むことができます。「賴家台湾料理」では本場の味を楽しむだけでなく、台湾の文化に触れることもできます。カウンターに座って、店主に声をかけてみてください。きっと、帰るころには次に何を食べようかとメニューをのぞき込んでいるでしょう。そして、もう一度、来たくなることは間違いなしです。

賴家台灣料理

〒810-0031福岡市中央区谷1-14-2 裏六本松プロジェクト2F

營業時間:土曜日~火曜日 9:00-15:00 (14:30L.O.)

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